
当ブログのアクセス状況を見ていても、「やまんばマンボ」を取り上げた前回の記事には多くの反響をいただき、にわかファンとしても嬉しいかぎりです。
「やまんばマンボ」から、折坂悠太のさらなる深みへ
音楽ライターの岡村詩野さん(洋楽ロックCDの国内盤解説などで有名。blurとか)もXで「やまんばマンボ」に言及し、音源化を待ちわびているご様子でした。
そして、創造主の折坂悠太さんは2025年4月のライブでも再現したらしいですし。
「ライブバージョンも聴きたいなあ。羨ましいなあ。やまんばだから『裏山しい』と書いた方が雰囲気でるなあ」とワクワクしていたところ、無事に配信リリース(※ 2025年6月配信)もスタートしました。
今回はそれを記念し…というわけではありませんが、折坂悠太さんについてさらに深掘りしていこうと思います。
前回の記事で告知(?)した通り、折坂悠太さんのアルバムを手に入れておりますので。
(もちろん、中古です。わが家の「節約ホリック」な生活スタイルゆえの判断、折坂さん並びに関係者の皆さまには、何卒ご容赦いただければ幸いです。
作品の素晴らしさは、時を超えて多くの人に届くと信じています!)
折坂悠太とは何者か?アルバム『心理』との出会い
実はまず、折坂さんが一気にメジャーになった名盤セカンド・アルバム『平成』(2018年)を買い、その素晴らしさにすっかり魅了された私。
間髪入れずに3枚目のスタジオ・アルバム『心理』(2021年)もすぐに手に入れてしまいました。
「やまんばマンボのような、より民謡テイストな曲が聴きたい」と思い検索したところ、「鯱」に行き当たったのです。
一聴して直感しました。これはフリージャズとアフロビートと民謡の融合である、と。そして、隠し味は「永野」であると。
- フリージャズ
- アフロビート
- 民謡
- 永野
こんなポートフォリオな金融商品があっても手を出すわけありませんが、細野晴臣から続く「ごった煮サウンド」の系譜を踏まえると、手を出す選択肢しかありません。
というわけで、アルバム『心理』は13曲入り。曲紹介やります。
「鯱」との衝撃的な出会い:フリージャズ×アフロビート×民謡、隠し味は「永野」⁉
1曲目の「爆発」、2曲目「心」と順番に紹介したいところなのですが、やはり「鉄は熱いうちに打て」という名言通り、私のハートを鷲掴みにした7曲目「鯱」からやりたいと思います。
「鯱(しゃち)」
フリージャズとアフロビートと民謡の融合。隠し味は「永野」。
順に説明しますと、フリージャズの部分は、イントロを飾るサックス(ですよね?)。
フリージャズの大御所のライブって、オープニングで音を確かめながら「今夜もやってやるぜ!」な感じで吹き始めると思いますが、あの感じ。
アフロビートの部分は、イントロが終わるとやにわに鳴り響くサックスやパーカッションやピアノ。
「ドゥルッドゥ、ドゥルッドゥ」のリフレインが曲のメインテーマになってますが、これはフェラ・クティあたりから着想を得ているのではないかしら。
そして、民謡の要素が表れているのは、歌唱全般の節回し。
クライマックスは、
貫通至らずもくさびだろうが
引用元:折坂悠太「鯱」
と、
とうとうと照る日をなんとかしようか
引用元:折坂悠太「鯱」
の部分ですね。
何を隠そう、ここが隠し味の「永野」です。
永野といえば、「喉に餅を詰まらせた新沼謙治」で有名な、独特の世界観で知られるメジャー芸人です。
彼は地下時代、「森山良子さんに捧げる曲」というネタをやってるんですが、
お馴染みのテクノビートに導かれて「ヤン車に乗る人は運転が上手」であると主張するネタの中盤、「否定できない事実だろ〜」というシャウトが折坂悠太さんと通じるものがあります。
最後に:鯱の紹介だけで息ができなくなり、今日はここまで…
他の曲も紹介したいところですが、鯱の紹介だけで息ができなくなりましたので、今日はここで筆を置きたいと思います。
最後に私事ですが、鯱は海豚や鯨と同じで哺乳類なのに、海に棲んでいますよね。
昔から「あれ、おれ、魚類でないのになんで水の中で生きていけるん?本当に息できるのかな?」と我に返らないものなのかな、とふと疑問に感じるのですが、今日、息ができなくなったのは、鯱の代わりに私が我に返ってしまったからなのかもしれません。
「節約とかポートフォリオとか新沼謙治とか、私は何を言っているのだろう」と。
次回の更新をお楽しみに。
▼折坂悠太の異才が炸裂するごった煮サウンド!まずは名曲「鯱」から体験してみてください▼





