「新しい職場って慣れるまでが不安…」「1か月経っても仕事が覚えられなくて辛い…」
初めての仕事や、新しい部署への異動。覚えることがたくさんあって、不安になりますよね。
特に、私たち氷河期世代は、厳しい環境の中、先輩たちの背中を見て、自分で考えて、トライアンドエラーを繰り返しながら、仕事のやり方を身につけてきた方も多いのではないでしょうか。
そんな経験から、いつか子どもたちに、そしてこれから社会に出る若い世代に伝えたい、仕事で困らないための3つの鉄則があります。

この記事は、以下のような方におすすめです!
- 新入社員として社会人デビューする方
- 初めてアルバイトをする学生さん
- 新しい職場で不安を感じている方
私自身、これまで、入れ替わりの激しい職場で、文字どおり「泣きながら」仕事をしてきました。
その後、何十人もの新入社員や中途採用の方と仕事をする立場になり、本当に基本的なことだけど、すごく大切だと実感した、新しい仕事を教えてもらう時の3つの鉄則をお伝えします。
1:【基本の徹底】呼ばれたら即メモ!理解度を上げる最初のステップ
「○○さん、ちょっといいですか?」
そう呼ばれたら、反射的にメモ帳とペンを手に取りましょう。
新しい仕事の説明を受ける時、何よりも大切なこと。それは「必ずメモを取る」ことです。
これは社会人の基本中の基本です。
「呼ばれたら必ずメモを持っていき、説明を受けながら、走り書きでも単語でも良いのでメモを取る。」
なるべく重要なポイントを所々書き留めておけると、後からでも指示の流れを思い出すことができます。

「え~そんなの、結果的に仕事ができてれば自由じゃない?」
と、思われた方もいるかもしれません。
ですが、私の経験上では、最初にメモしておいて下さいと伝えて、メモを取っていない人は、まずいませんでした。
メモを取ることは、何より、自分のためです。人間の記憶は曖昧です。メモを取らないと、後で「あれ?何だっけ?」と必ず困る時がきます。
自分が困るだけじゃなく、何度も同じことを聞き返すのは、相手の時間も奪ってしまいます。
仕事上のミスや無駄をなくそうという意識があれば、「メモを取る」しか選択肢はありません。
そして、説明する側からすると、メモを取るあなたの真剣な姿勢を見て、安心して話を進めることができます。
説明する側も、メモを取る速度を見て話をすると思いますので、説明が早くてメモが間に合わない時は、少し待ってもらっても良いと思います。
(変に厳しくしようとする人でなければ、待ってくれるはず。)
逆に、メモを取っていない人には、本当に覚えているのかな?と不安になり、あなたの印象がイマイチ頼りないものになってしまいます。
だから、呼ばれたら、メモ帳とペンは必ず持って行きましょう。
2:【理解を確認】「つまり、○○ですね?」勘違いを防ぐには、自分の言葉で復唱する
一通りの説明を受けたら、すぐに「わかりました!」と言うのはちょっと待ってください。
本当に理解できているか、自分の頭で整理することが大切です。
そして、自分の言葉で噛み砕いて復唱してみましょう。
それはつまり、頭の中で、自分がこれからすることをイメージして整理し、自分の言葉にしながら相手に確認する、ということです。
例えば、
「まず、この書類に必要事項を記入して、明日の午前中までに山田さんに提出すれば良いのですね?」
このように、具体的な行動や期日を、自分の言葉で復唱しながら確認することで、もし認識にズレがあった場合、その場で相手から指摘してもらうことができます。
私が新入社員だった頃、先輩に言われたことに「わかりました!」と返事をしたものの、実は勘違いがあり無駄な仕事をしてしまった、という苦い経験があります。
あの時、きちんと確認していれば、無駄な時間を過ごさずに済んだのに…と後悔しました。
また、これまで多くの新人の方も見てきましたが、「わかりました!」だけで復唱しない場合、昔の私の失敗のように、全然違うことをしてしまっていたり、どうして良いか分からず質問もできず長時間考えていただけ…ということが、よくありました。
指示を受ける際に、確認するひと手間を惜しまないことが、結果的に仕事の速さにつながります!
そして、教えた側も、「わかりました!」だけの返事では、本当に理解できているか判断できません。
(この場合、教えた側が「本当に分かった?」といくら聞いても、本人の中にイメージがなければ「はい」しか答えられないので、あまり効果がないです。)
中には、わかったかどうかの返事すらない人もいて、これは教える側からすると、かなり不安になります。
自分の言葉で確認する一手間を加えるだけで、勘違いやミスの確立は格段に下がります。
3:納期は必ず確認!「いつまでに?」を明確に
仕事を進める上で、最も重要なことの一つが「納期」の意識です。
もし説明の中で明確な納期が示されなかったら、必ず自分から確認しましょう。
納期を確認する。なるべく早めが良いのか、何日までであれば良いのか。説明がなければ自分から聞く。
そうすることで、仕事の優先順位をつけることができます。
いつまでに何をすべきなのかを把握していなければ、計画的に仕事を進めることはできません。
まして、仕事が遅れてしまってもいけません。
なので、もし納期が曖昧な場合は、必ず自分から確認するようにしましょう。
信頼を勝ち取る!頼まれた仕事は「早めに返す」が鉄則
そして、もう一つ大切なことがあります。
それは、頼まれた仕事はなるべく早く対応するということです。
あなた一人で完結しない仕事、つまり誰かの工程が後に待っている仕事は、たとえ急ぎでなくても、優先的にとりかかりましょう。
もちろん、あなた一人が関わる仕事であっても、緊急度の高い仕事は最優先であることは言うまでもありません。
ここで言うのは、「急ぎではないけれど、誰かが次に進めるために必要な仕事」のことです。
例えるなら、キャッチボールです。相手が投げたボールを早く投げ返すことで、相手は次の行動に移ることができます。
あなたが特に理由もなくボールを持ったままでいると、相手の仕事のペースを遅らせてしまうのです。
「別に今日中にやらなくても良いかな」
そう思ったとしても、イメージしてみてください。
もしあなたが今日中にその仕事を終えれば、頼んだ人は明日、その結果を使って次の仕事にとりかかれるかもしれません。
普段のあなたのちょっとした心がけが、チーム全体の仕事の効率を上げることにつながります。
仕事に取り掛かる時の心得3か条…【デキる人の共通点】
そして、実際に仕事に取り掛かる際には、以下の3つの点を意識しましょう。
- 迷わずできた場合:
即報告しましょう! 完了したらすぐに報告することで、相手に安心感を与え、次の指示や確認をスムーズに進めることができます。 - 大筋はできたけど、確認したい点がある場合:
まずは一通り終わらせて、しるしや付箋をつけるなどして、質問点があることを明確にして報告!
あまり重要でないことをその都度聞きに行くことは、効率的ではありません。ある程度自分で進めてみることで、その疑問点が解決することもありますよ。
(とはいえ、それで仕事の進め方が変わったり、大きなやり直しにつながるような、根幹にかかわる疑問点は、早めに質問しましょう!) - 全くどこから手をつけて良いかわからない場合:
すぐに、再度聞きに行く! 悩んでいる時間がもったいない!
早めに「どこから手を付けて良いか分かりません」と助けを求めましょう。
遠慮して時間を浪費するのは、あなたにとっても、相手にとってもマイナスです。
これらの行動は、一見、当たり前のことかもしれません。
でも、教える立場になると、新入社員でも中途入社の方でも、この当たり前のことができていない人が多いことに気づきました。
初めてのアルバイトでも、社会人になってからも、この3つの鉄則を意識するだけで、仕事で困ることは格段に減るはずです。
まとめ:今日から実践!「仕事がデキる人」の3つのポイント
最後に、今回の記事のポイントはこちら!
- 新しいことを教わる時は、必ずメモを取り、自分の言葉で確認、そして納期を確認する。
- 頼まれた仕事は、できるだけ早く相手に返すことを意識する
- 分からないまま時間を消費せず、早めに報告・相談することを心がける。
この3つの鉄則を胸に、自信を持って新しい仕事に挑戦してみてください!
きっと、周りの人からの信頼も得られる「仕事がデキる人」に近づけるはずです。
是非、今日から実践してみてください。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。