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「鯱」から深堀る折坂悠太の異才。アルバム「心理」ごった煮サウンドの魅力!

音楽コラム:折坂悠太アルバム「心理」収録曲「鯱」を深堀る。民謡やアフロ、ごった煮サウンドの魅力 興味関心
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夫

NHKみんなのうた「やまんばマンボ」の記事を書いて、早いもので1カ月がたちました。

「やまんばマンボ」フィーバー継続中!そして待望の配信へ

当ブログのアクセス状況やTwitterを見ていても、「やまんばマンボ」を取り巻く熱気は冷めやらぬ、な感じのようで、にわかファンとしてもうれしい限りです。

音楽ライターの岡村詩野さん(洋楽ロックCDの国内盤解説などで有名。blurとか)もTwitterで言及し、音源リリースを待ちわびているご様子。

そして、創造主の折坂悠太さんは4月のライブで再現したらしいですし。

「ライブバージョンも聴きたいなあ。羨ましいなあ。やまんばだから『裏山しい』と書いた方が雰囲気でるなあ」とワクワクしていると、なんと、本日、配信リリースが発表されました!

配信決定記念:折坂悠太とは何者か?アルバム「心理」との出会い

というわけで、配信決定を記念し、今回は折坂悠太さんについて記事を書こうと思います。

実は、以前の記事で告知(?)した通り、折坂悠太さんのアルバムを手に入れておりますので。
(もちろん、中古です。我が家の「節約ホリック」な生活スタイルゆえの判断、折坂さん並びに関係者の皆さまには、何卒ご容赦いただければ幸いです。
作品の素晴らしさは、時を超えて多くの人に届くと信じています!)

手に入れたのは3枚目のスタジオ・アルバム「心理」(2021年)です。

折坂さんが一気にメジャーになったセカンド「平成」(2018年)とどっちを買おうか迷ったのですが、「やまんばマンボのような、より民謡テイストな曲が聴きたい」と思い、Youtubeで検索したところ、「鯱」に行き当たりました。

一聴して直感しました。これはフリージャズとアフロビートと民謡の融合である、と。そして、隠し味は「永野」であると。

フリージャズとアフロビートと民謡と永野。
こんなポートフォリオな金融商品があっても手を出すわけありませんが、細野晴臣から続く「ごった煮サウンド」の系譜を踏まえると、手を出す選択肢しかありません。

というわけで、アルバム「心理」は13曲入り。曲紹介やります。

「鯱」との衝撃的な出会い:フリージャズ×アフロビート×民謡、隠し味は「永野」⁉

1曲目の「爆発」、2曲目「心」と順番に紹介したいところなのですが、やはり「鉄は熱いうちに打て」という名言通り、私のハートを鷲掴みにした7曲目「鯱」からやりたいと思います。

「鯱」

フリージャズとアフロビートと民謡の融合。隠し味は「永野」。

順に説明しますと、フリージャズの部分は、イントロを飾るサックス(ですよね?)。

アフロビートの部分は、イントロが終わるとやにわに鳴り響くサックスやパーカッションやピアノ。
「ドゥルッドゥ、ドゥルッドゥ」のリフレインが曲のメインテーマになってますが、これはフェラ・クティあたりから着想を得ているのではないかしら。

フリージャズの大御所のライブって、オープニングで、音を確かめながら「今夜もやってやるぜ!」な感じで吹き始めると思いますが、あの感じ。

そして、民謡の要素が表れているのは、歌唱全般の節回し。

クライマックスは、

貫通至らずもくさびだろうが

引用元:折坂悠太「鯱」

と、

とうとうと照る日をなんとかしようか

引用元:折坂悠太「鯱」

の部分ですね。

何を隠そう、ここが隠し味の「永野」です。

永野といえば、「喉に餅を詰まらせた新沼謙治」で有名な、独特の世界観で知られるメジャー芸人です。

彼は地下時代、「森山良子さんに捧げる曲」というネタをやってるんですが、

お馴染みのテクノビートに導かれて、「ヤン車に乗る人は運転が上手」であると主張するネタなのですが、中盤の「否定できない事実だろ〜」というシャウトが折坂悠太さんと通じるものがあります。

最後に:鯱の紹介だけで息ができなくなり、今日はここまで…

他の曲も紹介したいところですが、鯱の紹介だけで息ができなくなりましたので、今日はここで筆を置きたいと思います。

最後に私事ですが、鯱は海豚や鯨と同じで哺乳類なのに、海に棲んでいますよね。

昔から「あれ、おれ、魚類でないのになんで水の中で生きていけるん?本当に息できるのかな?」と我に返らないものなのかな、とふと疑問に感じるのですが、今日、息ができなくなったのは、鯱の代わりに私が我に返ってしまったからなのかもしれません。

「節約とかポートフォリオとか新沼謙治とか、私は何を言っているのだろう」と。

次回の更新をお楽しみに。

▼折坂悠太の異才が炸裂するアルバム「心理」。ぜひ、あなたも【ごった煮サウンド】を体験してください!▼

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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