近年、「食い尽くし系」と呼ばれる、他の人の分まで考えずに好きなものをたくさん食べてしまう行動が、SNSなどを通じて話題になることが増えてきましたね。
実際には、以前からこのような行動はあり、家庭内で、人知れず「食いつくし系」に悩んでいる人はいたのかもしれません。

ネット社会の発達で、個人の体験が共有されやすくなり、より多くの人がその存在を知って、社会的な関心が高まる…ということが増えてきたと思います。
家庭での食事は、子どもたちが社会性を学ぶことができる大切な機会です。
幼い頃から、みんなで気持ちよく食事をするためのルールを身につけることは、将来の人間関係にも良い影響を与えてくれると思います。
大皿料理中心の我が家。“食い尽くさない”ための対策
さて、我が家では、私が洗い物を減らしたいという理由もあり、毎日のメインおかずは大皿料理が中心です。
しかし、子どもたちが成長するにつれて、好きなおかずをたくさん取ってしまい、他の家族の分が少なくなることが増えてきました。
そこで、大皿料理を出す際に、みんなが気持ちよく食事を楽しむためのちょっとした工夫を取り入れるようにしました。
我が家のルール:まずは家族の人数、「4分の1」を意識!
その工夫とは、子どもたちがたくさん食べるおかずは、まず、大皿から「4分の1だと思う量」を自分で取ってもらうというものです。
また、全部取ると食べきれるかどうかわからない場合は、大皿の中で4分の1を区切って、一人分の目安を示すことにしています。
ルールの効果1:量の感覚が身につく
4分の1という量を意識することで、自然と量の感覚が身につきます。
ピザやフルーツなど、数で分けられるものは、子どもたち同士で「ひとり何個かな?」と割り算をして考えてもらっています。
ルールの効果2:みんなで分ける意識が育つ
大皿の料理をみんなで分けるという意識を持たせることで、他の人のことを考えられる心を育てます。
親の調整で、子どもの「もっと食べたい!」にも対応
子どもたちが自分で取った「4分の1」の量は、親が一緒にチェックして、必要に応じて調整しています。
また、子どもの好きなおかずは、「もう少し食べて良いよ」と量を多めにしてあげることもあり、柔軟に対応しています。
子どもたちが、結果的に多い量を食べることになっても、最初に一人分を示すことで、「本体の量より多く食べられた」という意識づけになっていると思います。
この方法を取り入れてから、子どもたちは、以前よりも、量を意識して料理を取るようになりました。
また、「お父さんはもっと食べるかな?」などと、その場にいない他の人のことも考えるようになり、思いやりの心も育っていると思います。
定番の「三角食べ」で、好きなものばかり食べない!
また、我が家でも、子ども達が小さな頃から三角食べをすすめています。
三角食べで、他のおかずも適宜食べることによって、好きなものばかりを食べ過ぎないようにしています。
好きなものだけでなく、色々なおかずを食べることで、栄養バランスが整いますし、満腹感を感じやすくなり、食べすぎ防止にもつながります。
何より、美味しく食事を楽しむことができますね。
大皿料理ルールはあくまで目安。大切なのは楽しい食卓!
大皿料理ルールといっても、「キッチリ守らなければならない」と思いすぎると、食事が楽しくありませんよね。
我が家でも、あくまで目安や意識づけと考えて、ゆるーく実践しています。
大皿料理は、家族みんなで食卓を囲み、会話を楽しみながら食事をするのにぴったりです。
我が家では、子ども達が料理を取り分けたり、親が量を調整したりする中で、自然とコミュニケーションが生まれ、楽しい食卓になっていると感じます。
まとめ:食育は、日々の食卓から!
食育というと、特別なことをしなければならないと思いがちですが、日々の食卓の中で少し意識を変えてみるだけでも実践できると思います。
ちょっとしたやりとりの積み重ねで、子どもたちの食事に関する意識は、将来的には大きく変わってくると思います。
大皿料理は、家族みんなで食卓を囲み、食育にも繋がる素敵な食事スタイルだと思います。
ぜひ、「大皿料理ルール」、ご家庭でも試してみてはいかがでしょうか?