先日、2025年4月23日に放送された「徹子の部屋」のゲストは、ミュージカル界の帝王・山口祐一郎さんでした。
テレビで拝見する機会が少ない山口さん。舞台では何十回もそのお姿を追いかけていた独身時代の私にとって、今回の出演はまさに貴重!
子育てに追われる日々で、なかなか舞台に行けなくなり、情報を知ると観たくなるのであまりチェックできず、うっすら横目で見るばかりだったのですが。
今回、ダンスオブヴァンパイア再演に合わせて、前週の城田優さんに続き、ついに山口さんが登場!これは見逃せません。
番組冒頭、68歳という年齢が信じられないほどの相変わらずのキラキラ笑顔に、徹子さんも「凛々しい」と紹介されていましたが、まさにその通り。
186センチの長身でありながら、歩き方はどこか可愛らしい「トテトテ」という表現がぴったりというギャップも。
5人の父親と美声のルーツ
番組では、山口さんの複雑な家庭環境についても語られました。
なんと5人のお父様がいらっしゃるとのこと。
その中でも、4番目のお父様が音楽をされていたことが、山口さんの美声を見出すきっかけになったそうです。
「なかなかいい声してる」という言葉をかけられ、一番最初に受けたテレビ朝日のオーディションに見事合格。
そこで、劇団四季の作曲をされていた鈴木邦彦先生と出会い、劇団四季への入団へと繋がったというエピソード。
さらに、劇団四季時代には、忙しい市村正親さんが聴くデモテープを歌っていたというお話も。「君、近しい気がするね?」と市村さんに言われた時のエピソードを語る山口さんの表情は、とても感慨深そうでした。
懐かしい舞台映像と飾らないお人柄
番組は盛り沢山であっという間!
「レ・ミゼラブル」「エリザベート」「ダンスオブヴァンパイア」といった、数々の名作の舞台映像も。
「ブリング・ヒム・ホーム」の映像に、「懐かしいですね」と優しく微笑む山口さん。
Tdvのスポンジは久々に見て懐かしい。
ラストのロングトーンには、徹子さんも「すごい声量!」と声を上げていました。剣道の稽古で鍛えられたものだそうです。
そして、22年前の「徹子の部屋」出演映像は、まさに神々しい美しさ!
当時46歳だった山口さんに、徹子さんが「大学生の役もできるでしょ?」と問いかけると、「こう見えて四十超えてて四捨五入するとあっちの方に参ります…」と、ユーモアたっぷりに答える姿が印象的でした。
その後も年齢ネタが続き、「なんだよー!」と笑って徹子さんにツッコミを入れる様子は、まさに山口さんならではの飾らないお人柄が垣間見えました。
古希を前にますますストイックに
来年70歳を迎える山口さんですが、なんと、服のサイズは22年前とほとんど変わっていないとのこと!
舞台の再演がある関係で、衣装さんが衣装をそのまま使えるかどうかのプレッシャーがそうさせるのだとか。プロ意識の高さに脱帽です。
食生活についても語られ、以前は腹八分だったのが、ホームドクターから今は腹五分と言われているそうで、ご飯好きの山口さんにとっては辛いとのこと。
代わりにキャベツをバリバリ食べているそうで、「キャベツで体ができてます…」とどこか切なげ。
複雑な家庭環境が今の糧に?
再び、5人のお父様のお話へ。ご両親の馴れ初めや親権争いなど、赤裸々に語られました。
当時、そうした状況が自分だけではないと思っていたため、大変だとは気づかなかったと振り返り、「今の芝居に生きているかもと勝手に思っています」と言う祐一郎さん。
幼少期の可愛い写真も公開され、「こんなになっちゃって…」とご自身で何度も仰っていましたが、こちらとしては「いえいえ、多くの方にとって幸せの元です!世に出て下さって本当にありがとうございます!」と叫びたくなりました(笑)
小学生時代の3番目のお父様とのエピソードも印象的でした。「初めてキャッチボールをして頂いて」という敬語には、当時の距離感が表れているようでした。
「一人だけ鹿児島弁で笑われていたのに、野球大会で義父が活躍して以来、周りの対応が良くなった。初めて良い人だな、と思った」と笑顔で話す山口さんと、写真の中の小さな祐一郎くんの心を思うと、胸が締め付けられました。
山口さんの、とても優しくて、どこか掴みどころのない佇まいは、もしかしたら育った環境がそうさせた部分もあるのかもしれません。
徹子さんとお母様の意外な共通点
祐一郎さんのお母様が徹子さんに似ているという話。
実のお父様は野球をされており、綺麗なお母様も俳優をされていたそうです。
「髪型が、うちの母親、徹子さん真似してませんか?」と言う祐一郎さん。
確かに、お母様の写真も徹子さんのようにふんわりと巻いたヘアスタイルでした。
驚異のロングトーンと意外なツッコミ
番組紹介で予告されていたロングトーン。
まさか歌ではなく、声出しのようなものだとは!徹子さんから無茶振りされる形で披露されましたが、「え?」と言いながらも完璧にやり遂げるのはさすがです。
いつ終わるのかと思うほどの長い発声に、徹子さんも「どこかで息してるの?」と驚いた様子で尋ねると、山口さんは「え?」と逆に驚いていました(笑)。
普段は穏やかな雰囲気の山口さんですが、徹子さん相手だと、意外にもツッコミ役に回ることがあったのが面白かったです。
高校の音楽の授業では、みんなでふざけて先生を笑わせることばかり考えていたというお茶目なエピソードも披露。「音楽の先生、ごめんなさい」と頭を下げる姿。
60代で法学部卒業!ストイックな生き方に感銘
そして、何よりも驚いたのが、中央大学法学部を10年かけて卒業されたというエピソードです。
昨今の社会問題にも触れ、自身の感覚もアップデートされたと語られていました。
大学のホームページを見てみると、卒業生の声として山口さんのコメントも掲載されていました!
独特のユーモアのある、ふわっとトボけた文体が大好きです。
超一流の舞台俳優として活躍しながら、50代で法律の勉強を始め、舞台と並行して通信課程で法学部を卒業してしまうなんて、凄まじい自己管理。本当にすごいとしか言いようがありません。
試験の日程が仕事と重なり、なかなか受けられなかったこともあり、卒業まで10年かかったそうですが、そのストイックさにはただただ頭が下がります。
この10年、私は何をしていたのだろう…「産後物覚えが悪くなったなー」とぼーっとしてて、何も成長していないような…。
アラフォーの私がもらった元気
古希を目前にした山口祐一郎さんの、年齢を感じさせないエネルギーと、常に学び続ける姿勢に、アラフォーの私は本当にたくさんの元気をいただきました。
私もまた祐一郎さんの舞台を観に行ける日まで、まだまだ頑張らないと…。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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