仕事で分からない時に、何度も質問していたら、「自分でも考えてみて」と言われてしまい、「私って、仕事ができないのかな…」と不安になったり、悩んだ経験はありませんか?
「自分で考える」って、一体どういうこと?
自己流で突飛なアイデアを出すこととは違うんです。

もしあなたが、
- 仕事で質問するたびに、「もっと考えて」と言われてしまう
- 指示されたこと以外、どう考えたら良いか分からない
- 質問の仕方が分からず、怖くて質問できない
のであれば、この記事はきっと役に立ちます!
「自分で考える」が分からないままにしておくと、徐々に質問しづらくなり、仕事に支障が出てしまいます!
この記事では、「自分で考える」の本質と、仕事をスムーズに進めるための質問のコツを解説します。
「自分で考える」とは、その仕事の目的を考えること!
よく勘違いしてしまう人がいますが、「自分で考える」と言っても、会社は、新人にいきなりオリジナリティーあふれる改善案を求めているわけではありません。
大切なのは、仕事の目的を理解し、その目的に沿って自分で判断する力を養うこと。
常に「この仕事は何のため?」と考えることが、迷った時のヒントに!
前提として、全ての仕事には、「どんな細かいことにも目的がある」と考えるクセをつけましょう。
事務仕事で言えば、書類の綴じ方一つにしても、封筒のサイズの選び方、書類を入れる順番から、…細かい選択はたくさんあります。
「この仕事は何のためにするんだろう?」
日頃からそう考える習慣をつけることで、慣れてくると、何をするにも、「こういう目的のためには、こっちを選ぶのが合理的だ」という自分なりの考えが浮かんでくるようになります。
これこそが、「自分で考える」ということです。
しかし、仕事に慣れないうちは、全体の流れを把握できていないため、自己判断で進めたり、勝手にやり方を変えてしまうのは避けるべきです。
初めは気負わず、「考えるクセをつけること」を意識してみましょう。
まずは、指示通りに仕事をしながら「考える」
ある仕事の指示を受けたら、まずは、指示やお手本に沿ってやってみましょう。
その過程で、
「なぜ、この手順なんだろう?」
「この作業の目的は何だろう?」
…と、一つ一つの作業について考えながら進めることが大切です。
「言われたからやる」だけではなく、自分なりに意味を理解しようとすることで、それが積み重ねになり、将来的に、応用力が身についていきます。
そして、そのうち、指示やお手本にない状況に直面した時こそ、それが「自分で考える」ヒントになります!
「この仕事の目的に照らし合わせると、どうするのが正解だろう?」
ここまで自分で考えてみてから、いよいよ質問してみましょう。
「白紙で聞く」はNG!質問のコツ
質問の仕方一つで、相手に与える印象は大きく変わります。
相手が取り込み中ではないか状況を見て、「今、○○の件で質問よろしいですか?」と確認してから、質問してみましょう。
NGな質問例

ここは、どうしたら良いですか?
これは、考えて説明することを、完全に相手に丸投げしてしまう質問です。
これでは、相手が、1から10まで説明することになってしまいますね…。
相手はあなたがどう考えて、どこまで理解しているのかも分からないので、「少しは自分で考えてみて」と感じてしまうかもしれません。
OKな質問例

ここは、〇〇なので、△△と書くのが良いと考えたのですが、これで進めてもよろしいでしょうか?
このように、「自分なりに考えた理由」と「答え」を出して、それを相手に「確認する」という形式で質問することで、
ということが、相手に伝わります。
あなたの判断が合っていた場合、相手は「いいですよ」というだけで済むので、忙しい相手にもあまり負荷をかけずに済みますね。
また、ここで、あなたの判断や、前提となる考え方が間違っていたとしても、全く問題はありません。
教える側は、間違っている理由を示しながら的確に軌道修正できますし、「ここまでは理解できたんだな」と、あなたの理解度を把握することができます。
また、間違って進めてしまう前に、適切なタイミングで質問にきてくれて、慎重だな、と感じます。
白紙の状態で聞くのではなく、自分なりの仮説を持って質問する。
これが、スムーズで建設的なコミュニケーションを生む秘訣です。
もしもミスをしてしまった時にも、「そう考えて判断した理由」を説明することは、再発防止や成長につながりますよ。
まとめ:「自分で考える」力を身につけ、質問上手になろう!
「自分で考える」とは、自己流の画期的なアイデアを出すことではありません。
仕事の目的を理解し、その目的に沿って合理的な判断をすることです。
最後に、今回の記事のポイントをまとめます。
- 仕事の目的を常に意識する: 細かい作業にも目的を考えて臨む。
- まずは指示通りの手順で進めながら「なぜ?」を考える: 指示にない状況に直面した時に、「自分で考える」のヒントになる。
- 仮説を持って質問する: 自分なりの理由と答えを出して、それを確認するという姿勢で質問する。
「自分で考える」力を身につけ、効果的な質問ができるようになれば、より早い成長につながり、仕事がスムーズに進むようになるはずです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。