「中古住宅を探したいけど、とりあえずネットで見て気になったところに連絡したらいいよね?」
数年前、家探しの経験がゼロだったわが家は、そんな軽い気持ちで中古一戸建ての物件探しをスタートしました。
……が、これが後々「事前にもっと探し方を考えていれば…」とモヤモヤを抱えるきっかけになってしまいました。
1. まず結論!中古住宅の探し方で失敗しないための教訓
中古住宅探しで私たちが一番後悔したのは、「知識ゼロのまま、ネットで見つけた物件の不動産屋に直接飛び込んでしまったこと」です。
物件の掲載元にいきなり連絡する前に、まずは「自分たちの味方になってくれる別の担当者を確保しておくこと」が何より大事でした。
一社にお任せ(両手仲介)のまま進めてしまうと、もし担当者の対応にモヤモヤしても、ずるずる流されて抜け出せなくなってしまうことにも……。
今回は、当時の私たちが実際に直面した落とし穴を包み隠さずお話ししますね!
2. 軽い気持ちで「物件の掲載元」に電話をかけたのが間違いの始まり
中古物件を探し始めたばかりの頃、インターネットで見つけた気になる一戸建ての物件。
掲載元は、たまたま近所にある中小の不動産仲介業者でした。
「ここに連絡すれば、すぐに内見できるんだな」と、深く考えずに電話をかけたのが全ての始まりでした。
今振り返ると、家の探し方についてもっと事前に調べておくべきだったなと痛感しています。
3. 居住中の内見は要注意!「掲載元の不動産屋」で行う難しさと失敗
これから中古住宅を探す方や、まさに今内見を控えている方に伝えたいのが、居住中の物件特有の難しさです。
私たちが実際に内見した物件は、室内が大きな荷物でびっしり埋まっていました。
初めての内見で対応してくれたのは、物件を掲載していた不動産業者の担当者でした。
売主さんが目の前に…どこを見たら良いの?「居住中内見」
その担当者は、「きれいに住まわれていますよ」と話し、なんだか「売主側と一緒に迎える」という雰囲気。
こちらは居住中の内見が初めてで、売主さんが目の前にいる中、自分たちがどこまで見て良いのか分かりません。
家の間取り程度は分かるものの、そもそもどこをよく見るべきなのかもよく分からない。
壁や床の傷み具合や天井の雨漏りなど、後から思えばチェックしたかったポイントが物理的に隠れていました。
時間が限られていた訳ではないのに、なんとなく「売主側+担当者」対「私たち」という2対1の構図のように感じてしまい、気まずくて流し見程度で終わってしまったのです。
後になって分かった「隠れた傷み」
「荷物が多くて細部が見えない」という物理的な問題に加えて、「自分たちの見るべきところを一緒に考えて確認してくれる立場の担当者がいなかったこと」。
これが、後から振り返ると中古住宅の内見における失敗の大きな原因でした。


どちらにしても、あの荷物の状態では内見時に気づけなかったかもしれません。
ただ、もし自分たちの味方になってくれる買主側の仲介業者がいたら、「きちんと調査できないなら、今回はこの物件を見送る(買わない)」という選択肢もあったかもしれない……とも思っています。
4. “実務はこうなの…?”疑問だらけで募る不動産屋への不信感
「早く決めないと他の人に買われてしまうかも」という焦りは少しあったものの、私たちはもともと流されやすいタイプではありません。
しかし、その後のやり取りの中で、担当の不動産屋に対して拭えない不信感が少しずつ募っていくことになります。
こちらの不安や疑問に対して、親身になってもらえている実感が持てなかったのです。
例えば、「境界が見えないけどどうなっていますか?」と尋ねた時のこと。

ここは問題ないと思います!
…とキッパリ断言するものの、さらに突っ込んで聞くと「そこはまだ見ていないので確認します」となり、待っているといつの間にかそのまま話が流されてしまう…そういうことの繰り返しでした。
「どうして対応してくれないの?」
「本やネットで見た情報と違うけれど、実務の世界ではこれが普通なのかな?」
「ちゃんと説明してくれれば納得できるのに……」
そんな違和感を抱きつつも、「こちらが心配しすぎなのかな?」「担当者や業者を変えていいのかも分からない」と思っているうちに日数が経ち、ズルズルと引き返せなくなっていきました。
具体的には、次のような場面でモヤモヤが積み重なっていきました。
① インスペクション(建物状況調査)への説明不足
初めての内見で対応してくれて以降、担当の営業担当者には、どこか雑な印象が残りました。
気になった点を質問しても、「それは○○です!」とキッパリ答えるだけで、根拠を聞くと曖昧です。
中古住宅だからこそ建物の状態が気になって、こう尋ねてみました。

インスペクション(建物状況調査)はできますか?
できるとしたら、いつ頃になりますか?

インスペクションですか?
する人は、ほとんどいませんね。時期は、引き渡し後になります。
彼は、やはりキッパリと言い切りました。
当時は売主さんの荷物が各部屋の床が見えないくらいびっしり残っていたので、営業さんとしても「今調査を入れるのは面倒だな」という事情があったのかもしれません。
そして当時の私たちは知識もゼロだったので、「荷物も多いし、時期は引き渡し後なんだな……」とすっかり鵜呑みにして帰宅しました。
でも、帰宅して調べてみると、契約前にインスペクションを行うことを推奨する情報も多く見られました。
もし荷物が多くて完璧な調査が難しいにしても、「実施時期は引き渡し後だけではない」ことや、「今回はなぜ引き渡し後なのか」といった理由をきちんと説明してほしかった。

引き渡し後に検査しても、もし大きな瑕疵があったら私たちはどうなるの?
何もかもが分からなすぎる…。
今振り返っても、中古住宅購入に不安を抱える私たちの気持ちに、もっと寄り添ってほしかったと感じています。
この疑問をクリアにするためだけでも、色々時間と労力を費やすことになりました。
② 一部のみ提示された登記事項証明書
内見のあと、「登記簿謄本って見られますか?」と聞いてみた時のことです。
担当者はタブレットを取り出し、そこに表示された謄本の「現所有者」の部分だけをちょこっと見せてきました。

(ん?全部は見せてくれないの??)
当時は遠慮してしまって、「まあ、そういうものなのかな」と納得してしまったのですが……。
実は、購入の申し込みをした後になって、その物件が「実は元々中古で、今の所有者さんは2代目」という事実を知ったんです。
そんな話は初耳だし、担当者は「きれいに住まわれていますよ」と何度も強調していて、まさか建てた人と違うとは想像もしていませんでした。
もちろん、ワンオーナーの家じゃないとダメだとは思っていません。
ただ、買う側としては、「新築と中古では、家の扱い方(住み方)も違ったりするんじゃない?」と気になったし、何よりわざわざ「見せて」と言ったのに、そういう背景を教えてくれないのは普通なの…?とかなりモヤモヤしました。
プロからすれば、「よくあること」「現在の名義が分かれば十分」だったのかもしれません。
ですが、売主と買主の双方を抱える「両手仲介」という立場で、「過去の経緯を知られて物件の値下げ材料になったり、商談が長引くのを避けたかったのかな……」と、担当者が意図的に情報の出し惜しみをしたのではないか?という強い不信感が残りました。
「あの時に遠慮せず、全部の登記事項を見せてもらっていれば……!」と、後になってから悔やむことになりました。

登記事項証明書は難しく見えますが、見方を知れば誰でも理解できるように作られています。
もっと自分の目で全体をしっかりと確認しておくべきだったと痛感しています。
③ 値引き交渉における戸惑い
いよいよ購入申込という段階になり、担当者に「値引きって、一般的にどのくらいできるものですか?」と聞いてみました。
返ってきた相場は、私たちが事前に調べていた額よりもかなり少ない金額。

正直、それじゃ少し高いな…もう少し何とかならないかな……
そう思い、常識的な範囲で希望額を伝えたところ、彼は渋い顔をした(ように見えた)後で、その場でこう言いました。

その値引き幅では難しいと思います。
交渉はしてみますけど、もしダメだったら、〇〇万円上乗せした額で折り合うのはどうですか?
…まだ売主さんとの交渉も始まっていない段階で、なぜこっちが先に妥協案を伝えなきゃいけないの?と大きな疑問が残りました。
だってその仲介業者は、売主側の仲介業者でもあるのです。
この発言で、私は、「この担当者は、本当に私たちの立場を考えてくれているのだろうか?」と強く疑うことになりました。
結果的に、私たちの希望額で申し込みは了承されたものの(妥協しなくて良かった!)、その連絡と同時に、前述の「売主が2代目であること」や、「家の傷みについての新情報」など、気になる点が後出しで伝えられたんです。
「えー!」と思わず声が出ました。
これらの情報は、物件の申込前に、売主の方は当然把握していたはずです。
それが価格合意の後に出てきたことで、担当者は売主にとって都合の悪い情報をギリギリまで伝えずに、できるだけ高値で早く契約させようとしているのではないか?と感じざるを得ませんでした。
5. わが家が失敗から学んだ「両手仲介」のリアルと防衛策
これらの情報を知らずに購入申込した金額は本当に妥当だったのか?というモヤモヤがいつまでも残りましたが、内見も済ませ、既に、購入申込にも売主からの承諾を得ている状況です。
担当者に、契約時期を尋ねると、

中古物件は、内見から1週間程度で契約するのが一般的です。
と言われました。

(ホンマか……?)
そう思いつつも、そこまで段階が進んでいるのなら、今さら「仲介業者か担当者を変えたい」なんて言い出して良いのかも分からず、結局、私たちは不安を抱えながらも契約へと進んでしまいました。
(実際には、契約前のインスペクションや疑問点の確認に時間がかかり、契約までは担当者の言う期間よりも大幅に長くなりました。)
その後もいくつか疑問が重なり、精神的にもなかなかしんどいやりとりが続きましたが……。
最終的には、何とか「家を購入すること」はできましたが、振り返ると常に不安を感じたまま進めてしまった取引でした。
なぜ、こんなモヤモヤが残ってしまったのか?
その最大の原因が、売主と買主を1社で担当する「両手仲介」の仕組みにありました。
今回の経験を通して身に染みたのは、「どうしても一人しかいない売主と、替えがきく買主では、売主側が優先されがちに思えてくる」という不動産取引のリアルです。
取引を進める中で「あれっ、何かおかしいな?」と感じた時。
たとえ業者側に悪気がなかったとしても、「知識のない自分が、知らないうちに情報をコントロールされているのでは?」という不信感を、構造上、どうしても完全に払拭することができませんでした。
その結果、自分たちで必死に調べたり、余計な労力や不安を抱え込んでしまったりしました。
実際に直面してみて、売主と買主を1社で担当する「両手仲介」は、知識のない買主にとって想像以上に大きなリスクになり得ると実感しています。
もしわが家が、最初から「買主側の専属パートナー(自分たちの味方になってくれる別の仲介業者)」を挟んでいれば……。
- わざわざ自分たちで必死に調べなくても、プロのアドバイスを安心して聞くことができた
- 登記事項の確認や権利関係など、基本的なチェックができた
- 弱腰にならず、納得のいく交渉ができた
こんなふうに、もっと安心して納得感を持って進められたはずだと痛感しています。
だからこそ、これから家を探すなら、物件の掲載先に連絡して即座に飛びつくことなく、まずは中立な第三者の視点を持っておくだけで、安心できる家探しにぐっと近づくはずです。
そして、すでに家探しを始めていて、担当者の対応や両手仲介に何となくモヤモヤしている場合も、契約のハンコを押してしまう前に、一度立ち止まって専門家の窓口に相談してみるのがおすすめです。
6. 家探しのドツボにはまって後悔しないために
家探しの世界には、私たちが知らなかった仕組みや落とし穴がたくさんありました。
「不動産屋のペースに流されて後悔したくない」「自分たちと同じ失敗をしてほしくない」という思いから、この記事を書きました。
7. まとめ:焦らず、納得のいく家探しを!
最後に、今回のわが家の失敗から分かったポイントをまとめておきますね。
家探しは、人生の中でも本当に大きな決断です。
うちと同じような遠回りや後悔をしないためにも、ぜひ焦らず、あなたと家族のペースで納得のいく選択をしてくださいね!




